本日の名言
菜根譚の名言
人の詐を覚るも、言に形わさず。人の侮りを受くるも、色に動かさず。
このうち無窮の意味あり、また無窮の受用あり。
翻訳
人が騙そうとしていることを分かっても、言葉に出して指摘しない。人から侮られても、顔色一つ変えない。
その中にこそ究め尽くすことのできない意味があり、無限にも受け入れて味わい楽しむものがあるのだ。
感想
孔子が「己に克ちて礼に復るのが仁だ」と言ったときに顔淵がそのやり方を聞いたがそれと同様と思われる。
日光東照宮の三猿のもとになっている言葉である。
「非礼視るなかれ、非礼聴くなかれ、非礼言うなかれ、非礼動くなかれ」
人の世においては非礼なことをされることもあるがその時は、非礼を見ても聞いてもスルーし、自分自身でも非礼なことを言わない、
さらに、非礼なことをされてもスルーに専念し、それにより心が動揺し、怒りに任せる等で行動に移すようなことをしてはいけない。
と私自身は解して、実践することにしている。